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ケンタロウが苦しむ事故の後遺症 高次脳機能障害とは  [病気]

今年2月に首都高速道路をバイクで走行中に転倒し、約6メートル下へと落下する大事故に遭った料理研究家のケンタロウさん。6月には料理番組『太一×ケンタロウ男子ごはん』を降板しました。

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だが事故から6カ月、最新の雑誌 「女性自身」によるとそんなケンタロウさんを支えているのが、妻でライフスタイリストの大谷マキさんさん。しかし、直面している状況は予想以上に厳しいということです。


「ケンタロウさんは、両手両足が麻痺してベッドの上ではずっと赤ちゃんのような姿勢でいました。意識はありますが、高次脳機能障害といって、記憶ができないこともあるようです。言葉も発するのがやっとの状態。感情表現もほとんどできず、食事も鼻からチューブを通して取っていました。入退院を繰り返し、現在はリハビリ専門の病院に転院されたようです」(病院関係者)


「マキさんは、毎日欠かさず夫のもとへと通っています。夫に向かって、『今日、こんなことがあったよ』など積極的に話しかけているそうです。状況は厳しくても、そうして話しかけ続けることで、少しでも夫の反応がよくなってくれることを祈っているそうです」

ケンタロウさんの現状と今後について、大阪府八尾市にある半田クリニックの半田宏院長は、「ケンタロウさんは高次脳機能障害、両手足の麻痺、寝たきりの状態で、その改善が半年たった今でも見られない。脳神経というのは一度ダメージを負うと回復しませんから、今後についてはかなり厳しいと言わざるをえません」と話す。しかし夫の看病を続けるマキさんは、まだ諦めていない。



高次脳機能障害についてですが、その症状は多種多様で、記憶・注意力の低下、言語障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害などが一般的で、脳の損傷箇所や程度によって大きく異なるそうです。

また、感情や行動の抑制力が低下するなどの精神・心理的症状も現れ、正しい判断ができないケースもあります。
外見上では分かりにくいため、周囲の理解が得られにくい隠れた障害ともいわれています。

損傷を受けたことによる障害がそのまま後遺障害として残る場合と、完全に回復する場合があります。

代表的な症状は以下のとおりです。

■失語症
話す、聞く、読む、書くなどの主に人とのコミュニケーションにおける障害です。
自分の意志を人へ伝えたり人が伝えてきたことを理解したりすることが困難になります。


■失認症(視覚、聴覚失認)
見る、聞く、触るなど、様々な感覚を通して認識することができないという症状です。
対象物自体が何であるか分からなかったり、知っているはずの人の顔が判別できなかったりします。
また、人の話や動物・乗り物などの周囲の環境音が聞き取れないなどの症状が出ることもあります。

■注意障害
一つのことに注意を集中したり、多くの中から必要なことだけを判断することが困難になります。
対象外からの様々な音や声などの刺激に注意が散乱しやすくなります。
気が散りやすく疲れやすいため、課題を与えると最初は順調に見えても10分と集中力が続かないなどの症状が現れます。
また、ぼんやりしていてミスばかりしたり二つのことを同時にしようとすると混乱したりすることもあります。

■遂行機能障害
生活する中の様々な問題や課題に対して、適切に反応し、解決していく能力に障害が起こることです。
人間が持つ能力で非常に大切な役割があり、様々な高次脳機能を合わせて活用していく能力ともいえます。
様々な情報を整理し、計画し、行動するなどの一連の作業が困難になり、行き当たりばったりの行動をするようになります。
そして、生活をしていく上で起こる様々な問題やトラブルを解決していくことが難しくなります。
計画性・アイデア・効率性などの欠如が現れます。
また、動作を開始することが難しかったりその行為を途中で中断することができなかったりすることもあります。

■社会的行動障害
・やる気、意欲の低下
・欲求、感情コントロールの低下
・依存的行動
・対人関係の障害
・社会的スキルの低下
感情コントロールの低下によって、すぐに怒ったり笑ったりして急に感情を爆発させることがあります。
他人を頼ったり急に子供っぽく甘えたりするなどの依存的行動に出ることもあります。
また、社会的スキルの低下により急な話題転換についていけなくなったり相手の発言を何度も繰り返したりすることがあります。
仕事や作業においては抽象的な指示を理解することができない、話題を作りだすことが困難になるなどが挙げられます。

■記憶障害
多くの場合、古い記憶は維持できながらも、新しいことを覚えることが困難になります。
約束や日時を間違えたり人の名前が覚えられなかったり、今いる場所が把握できないことで迷子になったりすることがあります。
そのため、何度も同じことを繰り返して質問するなどの行為も記憶障害の代表的な特徴といえます。
できごとの記憶が前後することもあるため、生活することに大きな支障を与えることになります。

■病識欠如
自分自身の障害に気付いていない・症状についての説明ができない、または障害を持っていることに対しての認識がうまくできません。
そのため、障害がないかのように見せたり認めなかったりします。

■半側空間無視
見えている空間の逆半分の視覚や聴覚などの認識をすることができなくなる症状のことです。
多くの場合左側半分の認識が欠如し、見える範囲が移動すれば見落とす範囲も変わっていきます。
例えば、食事の際全てを食べたつもりで左側の食べ物を残す、見えている物や風景を描くと左側が切れている、移動の際に右側に寄っていくなどの傾向がみられます。

この他にも様々な症状があり、脳の損傷個所やその程度によって、その症状の重さも異なってきます。
また、症状によっては障害だけでなく、人格変化を起こすケースもあります。



大変な病気ですね。ケンタロウさんのように交通事故で高次脳機能障害に苦しむ患者さんは多いようです。

ケンタロウさんの他にも高次脳機能障害に苦しむ俳優などの方がいらっしゃいます。

柳浩太郎 - 俳優。2003年12月に帰宅途中での交通事故で頭部を強打して発症。
GOMA - 2009年11月に首都高での事故に遭った時に発症。
石井雅史 - 元競輪選手、練習中の事故により発症。その後、北京パラリンピック1kTTで優勝。

「彼女の努力が届いたのでしょうか。最近、ケンタロウさんは少しだけ笑ったような表情をするようになったそうです。マキさんは『日本がダメなら海外療養に望みを繋ぎたい』とも漏らしていたそうです。彼女は、最後まで望みを捨てていません」(ケンタロウ夫妻の知人)


ケンタロウさん 頑張ってください!
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